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 世界と設定

〜世界〜

中世ヨーロッパ風の人魚が実在する架空世界。人魚姫の話をモチーフにしているのでやや童話風味。大抵の人魚は海の世界の方が居心地が良いため自ら進んで地上に出ようとしない。そのため人間との接触は非常に稀で、一般の人は『人魚なんてそんなもの本当にいるの?』みたいな曖昧な認識しかなく、どちらかといえば伝説上の生き物という意見の方が有力。


〜人魚について〜

人魚とは
人魚とは、魚人族の女性の事を指す。人間にはほとんど知られていないが、魚人族には男性もいる。男性の場合は下半身が魚の姿ではなく人に近い姿をしている。男女どちらも、耳が人間より尖っており、手には水かきがある。男性の場合は体のところどころにうろこがあり肌が褐色の場合が多い。また一般的な人間の男性に比べて、力が強いのが特徴。。女性は年頃になると自由意志で尾ひれを人間の脚に変化する事が可能になる。(この時みずかきや耳の尖りもなくなり、限りなく人間に近い姿になる)男性の場合はそのままでも人間に近いが、水かきなどを無くす術は持っていない。寿命や歳のとり方は人間と変わらない。滅多にないが人間との間に子を成すことも可能。

人魚の世界(海の世界)
人魚の世界は、海の奥深くにあり通常人間が行くことは不可能。世界は広く、マリーンの出身国以外にもいくつもの国が存在する。基本的に人魚たちは争いを嫌うので平和な場所が多い。


〜用語説明〜


イーストキングダム 【 東の王国 】
・・広大な領土を持つ王国で、独裁国家とまではいかないものの、政治的権力を国王が強く持っているのが特徴。城下に港があり、交通手段として船が一般的に使われている。王都の次に栄えているのはセントアリーネと呼ばれる海に面した街。

王族色【おうぞくしょく】
・・イーストキングダム内でのみで使われる言葉で、王族の金色の髪の事を指す。この色の髪を持つことが正当な王族の証とされる。

劣等【れっとう】
・・・・金髪以外の髪の色を持って生まれた王族を蔑んで使う言葉。王族色に生まれなかった者は不当に差別され、王族の中では最下級の身分となるしきたりがある。国王の直子では現在ハンスとリリーがそれに当たり、王宮(国王が住んでいる一番大きい建物を指す)内で生活することを禁じられ、同じ敷地内のはずれにある塔(西の塔)でひっそりと質素に生活している。(それでも一応王族という身分には違いないので、庶民に比べれば格段に裕福ではある。)

西の塔 【 にしのとう 】
・・・イーストキングダム城内のもっとも西のはずれにある古い塔。昔は王宮内で犯罪を犯したものを幽閉するために使っていた。(現在は公的に管理された専用施設が別にある)そのため、あちこちが監獄の様な造りになっている。建物自体は大きいが、全体的に古ぼけた薄暗い印象で人気も少ないため、雅やかな王宮内では異質の場所である。現在はリリーとハンスが生活している。

水病 【 みずびょう 】
・・・イーストキングダムで最近流行りだした病。魚介類を食べることで感染する。抵抗力の弱い子供と老人が主に感染しやすい。致死率が高く、有効な治療方法がほとんどないため恐れられている。

人魚狩り 【 にんぎょがり 】
・・・『水病は人魚の仕業』という根も葉もないウワサを妄信したイーストキングダム国王が出した直命の法律。城の兵士が武装して海に繰り出されているものの、通常人魚はほとんど地上に出ない生き物なので取り立てて被害の出る様子はなかった。はずだっだが・・・・。

地上発作 【 ちじょうほっさ 】・・・魚人がかかる謎の発作。地上に出た直後に起こる場合が多いためこの名が付けられた。発生率は極めて低いが、体調が優れない時などに起こりやすく、この発作が出ると呼吸困難に陥り死に至るケースが多い。



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